それほど有名でもない大学を卒業後、就職戦線に乗り遅れそのままフリーターという選択をした私。同級生は新卒ライフを楽しんでいる中、一人黙々とコンビニでレジを打っていました。
その後も気ままにアルバイト生活を続け、お金が貯まるとニートになり……そんな生活が続いた6年後。
30歳が近づいたタイミングで、「そろそろ就職を考えなきゃヤバい?」という出来事に遭遇し、一念発起!
そんな、ニートから正社員を目指した私の体験談をご紹介します。
20代後半ニートから就職を目指した理由
私がニートから正社員を目指したのは、これまで問題なく採用されていたアルバイトの面接に落ちたことでした。
当時は、フリーターとニートを繰り返し28歳になった頃。
これまでコンビニや軽作業などのバイト経験があったためニートでも問題なく採用されていたのですが、「経験があっても28歳じゃちょっと……それにすぐ辞めるんでしょ?」とこれまでの経歴を見て、あっさり却下。
この一件でようやく、20代後半な自分には、長期にわたってちゃんと働く気持ちや、就職先が必要なことに気付いたのです。
私が試した様々な就職活動
とはいえ、これまでアルバイト経験しかない私。
そしてそのアルバイトですら合格できなかった私が、簡単に就職できる訳がありません。
就職と言えばハローワーク!と足を運んでみましたが、28歳の未経験者に世間の風は冷たく、なかなか良い求人が見つからず。
「ここは!」と思って応募してみても、すでに多くのライバルが申し込みをしており、履歴書が送り返されるばかり。
ハローワークでは難しいのかと地元の求人誌に目を通してみるものの、正社員求人は数が少なく、経験者優遇の企業がほとんどという結果に。
正直、レジ打ちや接客には自信があったのですが、それを生かせる場所が見事にない現実を知ります。
就職フェアやインターネットの求人サイトも利用したのですが、まったくの未経験であるアラサーが参入できる仕事は見つからず、「フリーターに戻るしかないのか……」と葛藤の日々が続きました。
なりたい正社員像を描いてみる
この頃、「そろそろ将来のためにも正社員になりたい」と相談した友人がいたのですが、転職成功経験がある彼は私に
「まずはジャンルを絞った方がいい」
そう言いました。
「何でもいいから正社員」という考え方ではなく、やってみたい仕事を明確にすることで求人情報を絞りやすくなり、情報が見つけやすくなるのだとか。
私「やってみたい仕事か」
友人「人と話すのが好きだって言ってたよな」
私「コンビニでも俺がいるから来てくれた人とか多かったし」
友人「んじゃ、営業は?」
友人にそう言われ、職種は「営業」
営業の中でも、未経験からでも徐々に力をつけることができるルート営業や代理店営業の仕事を目指すことにしました。
ニートが面接で合格できる履歴書の書き方
友人の言った通り、職種が決まることで履歴書がぐっと書きやすくなりました。
これまでは、「未経験ですが一生懸命頑張ります」程度の言葉しか浮かばなかった私ですが、「アルバイトで接客の楽しさを経験し、よりお客様に喜んで頂ける正社員として営業活動がしたいと思いました」そんな言葉が、すらすら浮かんでくるのです。
ニートから就職するためには、「これまでアルバイト経験しか無くてごめんなさい」という気持ちではなく、「フリーターとして働くことでこんなことを学びました!」という良い部分を前に出し、誇りに思うことが重要なのだと知りました。
いよいよ面接!ここまで来たら堂々と
こうして履歴書の見直しを行い、未経験者歓迎の営業求人に絞りエントリーをしたところ、なんと二社から面接選考を行いたいとの連絡を頂きました。
ここまできて「やっぱりニートはダメか」と思われるのは悔しかったため、きちんとスーツを用意し、美容院で清潔な印象となるよう髪形を整えてもらいました。
面接の練習も入念に行い、未経験でもやる気には満ちていることを存分にアピールしようと決意!
不思議なもので、就職活動を進めれば進めるほど「のらりくらりフリーターでいいや」という気持ちは薄まり、「正社員としてバリバリ働く自分になりたい」という感情が高まっていきました。
面接合格~そして
当日はガッチガチに緊張しましたが、面接のマナーなどをきちんと学んでから臨んだこともあってか、面接担当者がにこやかに応対してくれました。
今思えば、フリーター時代の自分の面接はダメダメでしたね。アルバイトであっても、よく採用して貰えたもんだと、今では思います。
二社の面接を経て、一社から見事に合格の連絡が。
後日聞いたのですが、
「正社員経験が無いことで迷ったものの、やる気を買った」
「未経験だからこそ、すべてをスポンジのように吸収して欲しい」
という言葉を頂き、経験が無いことも自分の態度や考え方次第ではプラスにできるのだと感じました。
現在は、右も左も分からないながら、先輩に指導を受けつつ、仕事を覚えている日々です。
厳しい言葉を貰う時もありますが、すべてを糧にして、長期的に信頼される営業マンを目指したいと思っています!