街にあるタバコ屋さん、なんで潰れないの?タバコ屋さん開業のシステム

駅前や街中にあるのはもちろん、地元のそんなに栄えていないところにもあるタバコ屋さん。たまに前を通ってみるとおじちゃんやおばちゃんがヒマそうにしているのを見て、小さい頃から「何でタバコ屋さんって潰れないのかな?」とよく思っていました。
同じ様な事を思ったことのある人は多いのではないでしょうか?

もちろん中には潰れるタバコ屋さんもありますが、タバコ屋さんの営業システムはどの様になっているのでしょう?

タバコ屋さんを開業するには許可が必要

タバコ屋を開業しよう!と思っても、誰でも開業できる訳ではありません。
たばこ事業法という法律があり、その第22条では開業する時は財務大臣の許可を受けなければタバコ屋さんをしてはならないと決められています。

タバコ屋さんを開業できる範囲が決まっている

また、どこにでも好きなところにタバコ屋さんを構えることができるという訳でもありません。
「たばこ事業法施行規則」では、開業しようとする場所の半径25m〜300m以内に別のタバコ屋さんがある場合はその場所では開業してはいけないとされています。

確かにタバコ屋さんが並んでいるのとか、見た事ないよねそういや。

ピーナちゃん

ポッピー会長

そうじゃろ。袋小路の奥や見えにくいところでの開業も許可はしてもらえないみたいじゃ。

 

タバコ屋さんが儲かる訳

では、ずっと営業できているタバコ屋さんは何故潰れずにいられるのでしょうか?

許可が必要で場所のエリアが決められているので、近くに競合ができない

上に書いた通りタバコ屋さんを開業するには許可が必要で誰でも簡単に開業できる訳ではなく、場所も決められています。

逆に考えると、決められた半径以内には1つ以上のタバコ屋さんを開業することはできないので、ライバルがいない事になります。
すぐ隣にコンビニが出来たとしてもそのコンビニではタバコを販売することはできないので、そのエリアではタバコ販売を独占することができるという事なんですね。

コンビニですらもその範囲内にあれば販売できないのは、個人のタバコ屋さんにとってはかなりのメリットだよね!

ピーナちゃん

ポッピー会長

最近はほとんど皆コンビニに行ったついでに買っているからのう。

自販機はどこにでも置くことが出来る

とは言っても最近は自販機やコンビニでついでにタバコを買う人も多く、わざわざタバコ屋に行く人はそこまで多くはありません。
タバコを販売しても取られる税金が多く、1割しか手元には残りません。それではお店を維持していくのは難しそうですよね。

法律ではお店を開業できるエリアは決められていますが、自販機を置けるエリアや台数に制限はありません。
ですから人通りが多いエリアに自販機を置いたり、居酒屋やバーなどに営業に行ってそこに自販機を置いてもらうことで、その自販機の売り上げは自分のお店の売り上げになるのです。

色んなところに自販機を置かせてもらうのは営業しに行く必要がありますが、それ次第で売り上げを伸ばす事は出来るんですね。

まとめ

なんだか暇そうにタバコ屋さんに座っているおじさんやおばさんも、自販機の利益があってお店を維持できているのかもしれませんね。

 
見通しが良く、人通りもそこそこありそうなエリアでタバコ屋さんが無い事に気付いたら、もしかしたらそこはタバコ屋さんを開業できるラッキーエリアかもしれませんよ!