住宅ローンを利用して土地だけを先に購入するメリットとデメリット

夢のマイホーム。
独身のうちは必要ないけれど、結婚や子供ができたことによってマイホームの購入を考え始める人がほとんどではないでしょうか。

そこでまずは土地探しから始めるのですが、自分の希望条件にぴったりの土地が出てきた!けれど別に家を建てるのは急いではないから、まずは土地だけ確保しておいてゆっくり家づくりをしていきたいなあ〜と考える人も沢山います。

 

土地を購入するだけの現金がある人は良いのですが、多くの人が土地の代金も含めて住宅ローンを組みます。

 

そこでここでは、
土地だけを購入する時に住宅ローンは利用できるのか?
土地だけを先に購入するメリットとデメリットとは?
というところをテーマに、疑問を解消していきたいと思います。

土地先行取得のメリット

自分が欲しい土地を買うことができる

今まで生きてきて色んな買い物をしてきて、不動産会社でも働いてきましたが、土地程早く売れるものは無いと言っても過言ではないのではないと思っています。

厳密に言うと、”良い!欲しい!”と思った土地は思った以上に早く売れるということです。

 

ですから、良いなあ〜と思ったらすぐに押さえておかないと次問い合わせてみたらもう無いということはザラにありますので、気に入った土地はすぐにゲットしておくのが良いですね。
実際には家はそんなまだ急がなくても良いかなあ〜と思っても、土地が他の人に買われたく無いからその流れですぐ購入したという話はよくあることです。

 

じっくり家づくりに取り組むことができる

上にも書いた通り、土地を他に買われたくなくてすぐ購入したけれど、家はまだそんなに急がないという人は沢山います。

ですから、その分じっくりと家づくりに取り組むことができます。

 

実際にはどれだけこだわっても100%自分が満足できる家はありません。予算の問題もありますしね。
でも、どうせ建てるならしっかり考えて建てていきたいところですよね。

土地先行取得のデメリット

土地だけの購入に住宅ローンを利用することはできない

現金で土地だけを購入する人は良いのですが、多くの人は土地と住宅を含めて住宅ローンを利用して買おうとしますよね。

住宅ローンはその名前の通り「住宅」を買う時に使えるローンですから、まず土地だけをという場合には使うことができません。

 
その土地にどんな建物を建てるかのプランが無ければ借りられないといった条件が金融機関によって異なりますので、利用する際にはどんな条件があるのかそれぞれの住宅ローンをチェックしておく必要があります。

 

固定資産税や不動産取得税がかかる

これは土地に限ったことではないのですが、土地だけを先に購入してまだ何も利用してもいなくても固定資産税はかかります。
また、不動産を購入すると登記をしてから半年後に不動産取得税もかかります。

 

自分の物になっているので当たり前のことですが、ただそこにあるだけでお金は出て行くのできちんとその分も準備しておく必要があります。

 

住宅ローン控除を受けることができない

新築住宅を建てたり、一定の条件を満たした中古住宅を住宅ローンを利用して購入した場合、住宅ローン控除を受けることができます。
住宅の性能や条件によって異なりますが、最大で10年間で400万円の控除を受けることができます。年間にすると最大40万円なのでこれは大きいですよね。

 

あくまでも「住宅」ローン控除なので、土地だけをローンで購入した場合はそれの控除を受けることはできません。

 

ローンを利用するなら、土地と建物セットで考える方がおすすめ

ここまで見ていただいた様に、ローンの利用を考えているのであれば土地と建物セットで考えた方が何かと手続きもスムーズですし、控除も受けられるのでおすすめです。

 

土地を取得してから大体1年以内に建物が立つプランがあれば問題無いのですが、もろもろの事情で数年後に建物を…と考えている人は例え今良い土地が出てきても買わない方が良いかもしれませんね。