― 数百億円を動かす個人投資家たちは何が違うのか? ―
はじめに:個人から数百億へと成り上がった“伝説”
日本の株式市場には、かつて個人でありながら数百億円を稼ぎ出した伝説的トレーダーが存在します。
彼らの名は、BNF(ジェイコム男)、CIS。
サラリーマンや学生として普通の生活を送っていた彼らは、わずか数年で数十億、数百億という資産を築きました。
この2人の共通点・戦略・考え方を紐解くことで、我々一般投資家が「勝ち組」に近づくためのヒントを得ることができます。
目次
- BNF・CISとは何者なのか?
- 彼らの資産が増えた背景と実績の変遷
- 投資スタイルの共通点と違い
- 彼らが実践していたトレード戦術の具体例
- 思考法・リスク管理・心理面のコントロール
- 手法をマネして勝てるのか?再現性はあるか?
- 現代に合った“学び方”と戦い方
- まとめ:億越えのカギは「才能」ではなく「徹底の質と量」
1. BNF・CISとは何者なのか?
● BNF(別名:ジェイコム男)
- 元フリーター。2000万円を元手に株式デイトレでスタート
- 2005年、ライブドアショック後の「ジェイコム誤発注事件」で伝説入り
- その後10年間で200億円超の資産を築く(本人はSNSやメディアに出ず)
● CIS
- 元パチプロ。100万円を元手に株、FX、先物などで巨額を稼ぐ
- 株のデイトレから仮想通貨・先物に至るまで戦略を多様化
- 2018年時点で230億円以上の利益(Twitterでも活動)
2. 資産増加の過程と相場環境
投資家 | スタート資金 | 1億達成 | 数百億達成 | 主な相場局面 |
BNF | 約200万円 | 2004年頃 | 2007年頃 | ネットバブル崩壊後〜新興市場ブーム |
CIS | 約100万円 | 2005年頃 | 2018年頃 | ITバブル、ライブドア事件、リーマン・日銀相場 |
両者ともに「相場が大きく動く局面で大胆にリスクを取った」点が共通しています。
3. 投資スタイルの共通点と違い
観点 | BNF | CIS |
トレード期間 | 超短期(デイトレ中心) | デイトレ〜スイングまで柔軟に対応 |
使用手法 | 板読み・需給・チャート | 板読み・逆張り・テーマ株・大型株まで幅広い |
対象銘柄 | 新興市場・値動きの大きい個別株 | 東証一部の大型株、流動性重視 |
分析重視度 | テクニカル(チャートと板) | テクニカル+テーマ+心理戦 |
リスク感覚 | 徹底した分散・超高速判断 | 極端な集中投資・高ロットエントリー |
4. 実際に行っていたトレード手法の例
● BNFの手法の特徴
- 値動き・板の厚み・成行の動きだけで判断(ファンダは無視)
- 小さな利益でも確実に積み重ねる「回転トレード」
- 同時に数十銘柄の監視体制
● CISの手法の特徴
- 高ボラ銘柄を狙い、リスクを承知で一気にポジションを増やす
- 材料銘柄・テーマ株を早期に察知し、需給の崩れる前に利確
- ショート(空売り)も積極活用
5. 思考法・リスク管理・心理面の徹底
● BNFの思考:
- 「予想はしない。反応だけを見る」
- 「人と関わらないことで雑念を排除」
- 「負けても次のチャンスで取り返せばいい。焦らない」
● CISの思考:
- 「運は操作できない。だから数をこなす」
- 「自分の得意パターンだけに集中する」
- 「SNSで語るのもアウトプットの一部。検証を日常に」
● リスク管理の共通点:
- 1回で致命傷にならないよう資金をコントロール
- ロットを増やすときは“利が乗ってから”
- 「負ける日もある」が前提。1回ごとの結果に一喜一憂しない
6. 手法をマネして勝てるのか?再現性はあるのか?
結論:全てを真似するのは難しいが、“本質”は応用できる
真似しやすい点 | 難しい点 |
板読みの基礎(フロー・指値の流れ) | 瞬時の判断・資金量に応じた対応 |
損切りルール・資金管理 | 数十億の資金を一度に動かす経験 |
トレード日誌の徹底 | 高速での多銘柄回転トレード |
7. 現代に合った“学び方”と戦い方
- 検証と記録は必須(特に初心者は“感覚”に逃げがち)
- 自分の生活・性格に合った時間軸を選ぶ(BNF=張り付き型、CIS=柔軟型)
- 小資金でも戦える環境が整っている(ネット証券・スマホアプリ・レバ商品)
- 今はSNS・YouTube・デモトレなど、学習資源が豊富
8. まとめ:億を超える人に共通するのは「圧倒的な検証と実行量」
BNFやCISが特別だったのは、才能というより**「質と量の圧倒的な差」**です。
彼らに共通していたのは:
- 毎日トレードを記録・検証する習慣
- 感情に流されない冷静な思考
- 相場に合わせて柔軟に変化する力
- 一貫したルールとリスク管理
誰でもすぐに真似できるわけではありませんが、
本質的な考え方と姿勢は、我々一般投資家にも十分応用可能です。
「再現性のある勝ち方」を目指すなら、伝説から学ぶべきは“地味な積み重ね”こそ最強の武器だということを忘れずに。