借金の返済にいよいよ首が回らなくなったら、回らなくなった首をくくろう…と思ってしまう人もいますが、人生を終わらせる必要は無く、むしろ再スタートすることができます。それが自己破産です。自己破産するぐらいなら死んだ方がマシだ…!と思うかもしれませんが、自己破産をしたことによって家族や知り合い全員に知られる訳でも無く、今まで通り好きな食べ物を食べられなくなる訳でもありません。
自己破産という言葉のイメージが重すぎて深刻に考えすぎてしまった結果、死んだ方がマシと考える人も多いのですが、逆に考えれば借金を払わなくても良いと法的に認めてもらえることができるので自分の人生をやり直すつもりで一歩踏み出してみるのも一つの手です。
実際に自己破産をした知り合いに徹底インタビューをさせてもらい、ここでは自己破産の手続きにかかった時間と手続きの流れをご紹介します!
自己破産手続きにかかる時間
自己破産について調べていると、早ければ4,5ヶ月程度で終えることができると書いてあるところもありますが、実際にはもう少しかかるのが現状です。
かかる時間はずばり、「借金の借入先=債権者の多さ」によって変わると言えます。
私の知り合いは借金の債権者は、金額が多いものから少ないものまで合わせて11社あったそうです。
何故債権者の数でかかる時間が変わる?
自己破産の手続きをするにあたって、債権者から借金の履歴を取り寄せる必要があります。この履歴を取り寄せるのには早ければ2週間、遅ければ2ヶ月程かかる場合があります。
もちろん債権者の数が少なくてもそこの対応が遅ければそれだけ時間はかかってしまうのですが、数が多ければ多いだけ全ての債権者からの回答を待つ必要があるので時間がかかる事が多いみたいです。
自己破産手続きの流れとそれぞれにかかる時間
通帳の履歴や債権者情報を集める(1〜2週間程度)
弁護士や司法書士に手続きを依頼する人がほとんどですが、自分で通帳の履歴をコピーしたり、債権者がわかるものを集める必要があります。債権者はクレジットカードや請求書などからわかるので、それを提出したらOK。
通帳の履歴も今まできちんと記帳してきた人なら問題ないのですが、しばらく記帳していないと合算になってその期間の詳細が出ない場合があります。その時は銀行に履歴の明細を取り寄せる場合があり、時間がかかるところでは2週間程かかる場合も。
ポッピー会長
債権者への履歴請求(1〜2ヶ月)
上にも書いた通り、債権者から借金の履歴を取り寄せる必要があります。自分が集めた債権者の情報をもとに、ここから依頼した弁護士や司法書士が動いてくれます。
ここで長ければ2ヶ月かかる場合も。
裁判所へ提出する書類作成とチェック(1〜2ヶ月)
借金の履歴請求と並行して、先生と面談をしながら借金をした理由や経緯などを細かく話します。
裁判所へ提出する書類は30ページぐらいある雛形になっていて、自分で埋められる部分は自分で埋めて、わからない部分や最終仕上げを先生がまとめてくれます。今後はどの様に生活していくのか、これまでの反省点と改善点も含めてこの書類にまとめて行きます。
先生との面談は1,2回で終わりますが、それをまとめてもらうのに1,2ヶ月程かかります。
ピーナちゃん
ポッピー会長
裁判所への書類提出と自己破産手続きの開始許可をもらう(1〜2週間)
出来上がった書類を先生から裁判に提出してもらいます。
その書類をもとに裁判所が自己破産の手続きをして良いかどうかの判断をし、その回答が1〜2週間程で届きます。
債権者への通知と猶予期間(2ヶ月)
自己破産の手続きが開始すると、裁判所から各債権者へ「〇〇さんが自己破産手続きを開始しました。異議のある人は2ヶ月以内に申し出てください」と通知がされます。
手続きが始まってから2ヶ月間は債権者が異議を唱えることができる期間として設けられているので、その間はじっと待つ必要があります。
ピーナちゃん
自己破産の決定と官報掲載(2週間)
自己破産が決定したら、それから2週間程度で官報に掲載されます。
債権者への猶予期間(2週間)
官報に掲載されたら、再度債権者への猶予期間があります。
その官報を見て債権者が異議を唱えるならば、その2週間の間にしなくてはなりませんよということですね。
自己破産手続きの終了
その2週間の間に特に異議が出されることも無ければ、ようやく自己破産の手続きは全て終了となります。
多く見積もって半年は見ておこう
ここまでが全ての流れですが、自己破産手続きに必要な期間は長くて半年強は必要であると思っておきましょう。ですから、一日でも早く終わらせたい人は早めに手続きを開始するのがオススメです。
依頼する弁護士や司法書士によっても異なるかと思いますが、一つの目安として考えておいてくださいね。